高岡市では、西暦2009年(平成21年)に高岡開町400年を迎えるにあたり、過去の歴史を振り返るとともに、新たな発展を目指すという観点で記念事業に関する検討を行うため、有識者や民間団体の代表者、公募委員等で構成する「高岡開町400年記念事業検討懇談会(会長:富山大学学長 西頭 德三 氏)」及び、公募市民50名の「高岡開町400年記念事業市民提案プロジェクト「まち・ゆめ・400α」」を設置し、審議を進めてきました。
平成18年3月30日に検討懇談会から報告書が市長に提出されました。
高岡開町400年記念事業に関する報告書(全文:PDF:96KB)
はじめに
懇談会では、50名からなる市民提案プロジェクトからの沢山の貴重なアイデア・提案をいただき、審議を進めてきました。記念事業を成功させるためには、開町400年を市民総ぐるみで祝い、新しいまちづくりのスタートとすることや、これを契機に「高岡」を内外に発信するといった意見が多く出されました。
この報告書の内容を十分生かしていただくとともに、多くの市民が400年記念の取り組みに関心を持ち、積極的に参加されることを期待します。(高岡開町400年記念事業検討懇談会会長 西頭德三)
1.基本的な考え方
開町400年記念事業は、本市の歴史と伝統・文化を踏まえて、的確な現状把握と未来展望に立って高岡に新しい風を起こし、市民の心のふれあいと連帯意識を育み、ものづくりや文化の振興と魅力あるまちづくりに向けて、市民・企業・市が共に協働して、基本理念に基づいて力強く活動を展開しなければならない。
2.基本理念
- 歴史と出会い-「学び」と「誇り」
- 先人が築いてきた歴史と文化を振り返り、学び・再発見・再認識するとともに、自分たちのまちへの愛着心と誇りを育む。
- 今日を祝い-「感謝」と「喜び」
- 今日の豊かなまちをつくりあげた前田利長・利常公の業績を顕彰するとともに、先人の業績を讃え、感謝し、開町400年を共に喜び、祝う。
- 未来へ歩む-「協働」と「感動」
- 未来へ向けて、魅力と活力のある新しい高岡へ飛躍するために、市民や企業、行政が共に考え、協働し、子どもから大人まで市民参加・参画による事業を行うことで、感動をわかちあい、次代へ継承する。
3.キャッチフレーズの公募について
記念事業のキヤッチフレーズは、小中学生や市民から公募し、みんなで決めていくことが望ましい。
4.記念事業の実施期間について
1)記念事業・イベント
- ・既存イベントの中に開町400年記念のアレンジを加え、年間を通じて展開する。
- ・2009年の利長入城日である9月13日及び夏休みを含めた前後で、メイン・イベントを実施する。
2)プレ・イベント
- ・開町400年を内外にPRし、市民の気運を盛り上げるために実施する。
5.事業構成について
1) 記念事業・イベント
- 「高岡」を印象づけ、全国にアピールできるもの(高岡の発信)や市民全体で盛り上がることができるもの(市民参加)などに配慮し、事業を展開するべきだと考えます。
2) 記念施設等
提案された様々な意見・アイデアを以下のものに区分できるものと考えます。
- (1) 開町400年を契機として、高岡の歴史・産業・文化を学び、親しむ施設
- (2)「歴史と技に出会うまち」に相応しい町並み・景観や「見どころ」をつなぐネットワークの整備
- (3) 新しいまちづくりの核となる施設や市民の一体感醸成につながる施設
※上記のほか、高岡の歴史等を象徴する記念物・作品の制作も考えられる。
一方で、ハード施設の整備については、建設運営主体、財源確保、法制度・技術面、関係者・市民の協力体制等の諸課題について慎重に検討する必要があります。
3) 記念出版
基本的な考え方や基本理念を踏まえて実施することにより、市民活動のいろいろな場面で、共に学び、祝い、楽しめるようにしていくことが必要であると考えます。
- (1)基本理念を踏まえた記念出版
- (2)メディア制作の工夫
4) 広報宣伝
記念すべき年を市民全体で祝い、全国の多くの方々に「高岡」を知っていただく良い機会となるよう、以下のことに考慮する必要があると考えます。
- (1)次の4つの柱で、検討すること
- ・市民への周知
- ・市民による伝達
- ・市民の参加促進
- ・観光客の誘致
- (2)宣伝ツール・媒体の活用
- ・市の広報やポスター、パンフレット
- ・シンボルマークやマスコット、記念グッズなどの作成
- ・市民の参加促進
- ・各種マス・メディアの活用 など
6.推進体制について
記念事業は、市民に幅広く呼びかけ、参加型として展開していくことが必要であることから、以下のような組織・構成・役割を担う実行委員会の組織化を提案します。
1) 組織
- (1)専門部会などを組織し、効率よく記念事業を実施できる体制を整えること。
- (2)児童・生徒・学生などに参加を呼びかけ、子どもたち主体の委員会などの設置を検討すること。
2)構成
- (1)さまざまな人々・団体などにも幅広く参加を呼びかけ、いろいろな年代層男女等に配慮すること。
- (2)効果的に事業を実施する必要があるため、いろいろな団体などに行動力のある人材の推薦をお願いすること。 など
3) 役割
記念事業を円滑に実施するために、実施計画を策定するとともに、市民・関係団体・市等と連携をはかり、事業実施に向けて取り組むこと。
◇市民参加について
開町400年を市民総ぐるみで祝い、新しいまちづくりのスタートとするため、記念事業のいろんな場面で、幅広い市民が参加・参画できるよう、内容や仕掛けを工夫する必要があります。
- 1)多くの市民が進んで参加できる事業・イベント(あるいは、その仕掛け)
- 2)市民のアイデア・提案をかたちに
- 3)記念事業を支える市民のネットワーク
◇高岡の発信について
開町400年は、市民総ぐるみで「高岡」を学び、祝う機会であるとともに、これを契機に「高岡」を内外に発信する大きなチャンスでもあります。
記念事業の企画準備、実施、広報宣伝などあらゆる場面で、歴史、技、町並み、文化、人など高岡の良さをアピールし、多くの人に「行ってみたい、訪ねてみたい」と思ってもらえるような内容、仕かけを工夫する必要があります。
結びに
~100年を展望した新たなまちづくりに向けて
長期的な展望に立ち、広域的な視点を持って一歩ずつまちづくりを進めていく必要があり、開町400年を機に、次の100年に向けた長期的な取り組みを始めようとの意見に、多くの委員が賛同されました。

